2005年08月31日(水)
悲しい知らせ
ハナが泣いています。トフにはむずかしいことはわからないので、ハナがなぜ泣いているのかよくわかりません。
家族みんなで晩ごはんを食べたあと、お父さんはハナとソラに話を切り出しました。
「ハナ、ソラ。ちょっとお父さんのお話を聞いてくれるかい? 実はね、お父さんは仕事の都合で、アメリカのサンフランシスコに行くことになりました。お母さんといろいろ話したんだけど、やっぱり家族みんなであっちで暮らそうってことになったんだ」
あまりにとつぜんの話で、ハナは声が出ませんでした。ソラはそんなハナの横顔を見ながら、キョトンとしています。お父さんは続けてこういいました。
「明日から2学期がはじまるけど、1週間後にはあっちの学校に転校することになると思うんだ……」
ハナはだまってうなずくしかできませんでした。ソラは「サンフランシスコってどこ?」とふしぎそうにお母さんに聞いています。テーブルのそばで遊んでいたトフは、しっぽをふりながらピョン!と1回大きくジャンプしました。
転校。しかもアメリカという遠い国へ。
自分の部屋に戻ったハナは、仲の良い友だちやクラスのみんなとお別れしなければいけなくなることを考えると、自然に涙がこぼれてきました。ハナのかなしい気持ちを感じたのか、しばらくするとトフもハナのとなりで泣いていました。
お父さんからとつぜん、家族みんなでアメリカのサンフランシスコに引っ越すといわれました。私も学校を転校しなければいけません。クラスのみんなや先生と別れるのはとてもいやです。明日、友だちになんて言ったらいいんだろう。
- 2005/08/31 | Permalink
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