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2005年09月01日(木)
2学期のはじまり、誰もいない教室で
子どもたちの夏休みが終わりました。今日から2学期のスタートです。
朝、リビングに入ってきたお母さんは、ふいに声をかけられて少しおどろきました。声の主はハナだったのです。ハナはすでに服を着がえ、植物の水やりをしていました。
「ずいぶん早いのね。……あまり眠れなかったの?」
ハナは、お母さんの質問にあいまいな返事をしただけでした。朝食をすませると、ハナはソラやトフが起きてくる前に家を出て学校に行きました。
小学校にはまだほとんど人の気配はありません。ハナは職員室に鍵を取りに立ちより、そのまま誰もいない教室に入って行きました。ほんの10日ほど前、夏休みの登校日にも来たはずなのに、ハナはここがとても懐かしい場所のように感じました。
2学期がはじまりました。みんな夏休みが終わって楽しそうにさわいでいたけれど、私は誰にもアメリカに行っちゃうってことを言い出せませんでした。
学校が終わったあと、先生に呼ばれて職員室で転校の話をしました。先生は、お母さんから電話で聞いたそうです。明日、自由研究の発表会が終わったら、クラスのみんなに転校のお話をすることになりました。
お父さんの仕事の都合だからしょうがないけれど、やっぱり私はクラスの友だちとは別れるのはとてもさびしいです。やっぱり転校するなんて、いやです。
私だけ、鎌倉のおばあちゃんの家に残れないかな。でも、お父さんやお母さん、それにソラやトフとはなればなれになるなんてこと、できるわけないし。
今日一日、私はそんなことをずっと考えていました。
- 2005/09/01 | Permalink
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